Armored Core VI - Fires Of Rubicon #05 - アーキバスとベイラムの社風

「いつ以来だ!ハンドラー・ウォルター!貴様の猟犬にはクソほど煮え湯を飲まされた、よくも抜け抜けと連絡してこれたな」

 

舞台は変わってどこか知らない場所での、ハンドラー・ウォルターとミシガンなる謎の人物との会話シーンが入る。ウォルターから何かをミシガンに提案し、ミシガンなる人物はそれを受け、「貴様の新しい猟犬、レッドガンの流儀で迎えよう」という謎のやり取りがされたようだが…?レッドガン、ということは前回攻撃して破壊したテスターACがレッドガンへ届けられる予定だった、とあったことからベイラム関係の人物だろうか?

 

謎が深まる中アーキバスからも独立傭兵レイヴン宛の依頼が届き、両企業陣営から名前を覚えてもらうことに成功する621。ただ、内容はまたしてもルビコン解放戦線の移動拠点を攻撃するようにとのことで、ルビコン解放戦線がとてもかわいそうになってくるような、相当恨みを買っているであろうことが気になるような…。

とはいえこれも仕事なのでやむなし。独立傭兵は非情なのだ。

 

どうやらルビコン解放戦線が保有する、"ストライダー"と呼ばれる資源採掘のための移動拠点を武装化して軍事転用した大型メカをどうにかするのがミッションとのこと。

6脚でノシノシと移動するストライダーは近づいてみると予想外のド迫力で、ウォルターから「脚部を攻撃しろ」「甲板に乗り移れ」と指示は出ているものの、どっから何をすればよいかが分からずモタモタしていると…。

 

ストライダーに置いてかれてミッションを失敗する621。いやー予想外の巨体でしたねぇ…。

ここにきてようやく、通常のブーストによる上昇は燃費が悪すぎるため、長距離を上昇するのには通常のブーストではなくアサルトブーストを使う必要があることに気付く621。そうか、水平移動用だけじゃなかったんだな。

その後も動力部兼エネルギー砲台である破壊対象のアイボールに焼き払われたりしつつ、そのアイボールに攻撃を加えていくとそれだけでストライダーは自損して完全に倒壊。「破綻した設計の妥当な末路だ」とはウォルターの弁で、資源採掘艦を無理やり改造したことがアダとなったようだ。

確かに動力部のジェネレータが攻撃してくれと言わんばかりに外部に出てたもんな…。

 

ミッション完了後はアーキバスの傭兵起用担当、V.VIII(ヴェスパー・エイト)のペイター氏からお褒めの言葉を賜る。ヴェスパーもどこかで聞いた単語だが…?「以後お見知りおきを」ということで、アーキバスはどこか物腰柔らかというか丁寧というか、窓口担当の態度から察するにきっちりした社風を感じる企業だ。

 

続いてはとっかえひっかえになるがベイラムからの依頼で、ルビコン解放戦線の治水拠点、ガリア多重ダムの攻撃。ガリアと言えばルビコンつながりで、かの共和制ローマの末期頃にユリウス・カエサルが属州するため遠征した地域のことだが、そんなことよりまたしてもルビコン解放戦線がターゲットとなるとは…本当に気の毒で仕方がない。

挙句ブリーフィングに参加してみると…

 

「ウォルターから話は聞いているな!?」

ライフラインの破壊により連中が泣いて詫びる損害を与えるのが目的だ!」

「我がレッドガン部隊からはG4 ヴォルタとG5 イグアス、2名の役立たずが出撃する」

「おまけである貴様には一昨日空きが出たラッキーナンバー、コールサインG13を貸与する!G13 復唱!復唱したか!」

「愉快な遠足の始まりだ!」

 

…安いオマケなんで、帰っていいか?

ベイラムの特殊AC部隊、レッドガン部隊のおそらく番号的にトップであるG1(ガンズ・ワン) ミシガンからの超一方的なブリーフィングにより勝手にG13にされてしまう621。「名前が増えたな」とちょっと嬉しそうなウォルターだが、じょーだんじゃないよ。

 

ミッションとしてはダムにある変電施設を攻撃していくだけなのだが、僚機の1機、G5 イグアスもイグアスで、

「野良犬の世話をしろってのか、レッドガンも舐められたもんだ」

「お前のような木っ端は知らんだろうがな、俺たちレッドガンは『壁越え』にアサインされている」

などとヨソ者への敵意むき出し。壁越えってなんだ知るか、勝手に越えてろや。

G4 ヴォルタだけが「やるじゃねぇか」と褒めてくれたものの、ミッション中もG1 ミシガンによる強烈なヤジが飛び交う始末。レッドガン部隊との交流が強烈すぎて結局どこをどう攻撃してきたかも覚えておらず、よう分からんうちにミッションは完了。

 

これがベイラムの特殊部隊レッドガン…前ミッションでアーキバスの傭兵担当、V.VIII ペイターの丁寧な態度とあまりに対照過ぎて、働き口としては絶対アーキバスだよなぁと思いつつも、G1ミシガンの強烈な印象が頭から離れない621なのであった。

 

「遠足はここまでだ!G13!貴様のナンバーは空けておいてやろう!」