Armored Core VI - Fires Of Rubicon #06 - 壁、越えられず

ベイラムはやべぇところだと認識したのち、今度はウォルターがアーキバスの特殊部隊、ヴェスパーに対してコンタクトを取る。相手はヴェスパー第2隊長、スネイルという人物だった。前のミッションではイグアスが「壁越え」というキーワードについて言及し、それがどうやらルビコン解放戦線の重要な防衛拠点の攻略であることが示唆された(ミシガンのインパクトですっかり忘れていた)、どうやらウォルターもその壁越えに参加する意思を持っているようだった。ただ…

 

「まったく、解放戦線の粗大ゴミを片付けた程度で何を勘違いしたのやら」

「駄犬の飼い主ごときが、厚かましいにも程がある。お断りです」

 

前言撤回、アーキバスも働き口としてダメだ。何ならミシガンの方がマシな気すらしてきた。

 

「今回も第1隊長が出ると聞いているが…頼れる人材が他にもないとは、不幸なことだ」

 

と、揺さぶりをかけるウォルター。壁越えはかなりシンドいようでかなりの戦力を寄せないといけないようだ。ベイラムからも前回のミッションではG4 ヴォルタ、G5 イグアスが参加すると聞いている通り、アーキバスもそれなりの人物が投入される予定なのかもしれない。

 

「ほう…、貴方の駄犬にフロイトの代わりが務まるとでも?」

「まぁ、いいでしょう。今回はV.IVも出ることですし、あれも調子に乗っているようだ。併せてお手並み拝見としましょう」

 

スネイルからは駄犬だと見下され、イグアスからも謎の個人通信で「俺たちは壁越えを果たす、せいぜい指を咥えてみていろ」と啖呵を切られる散々な621。知らんて、勝手に越えてろと。

そんな中、「駄犬かどうかは試してみればわかる」と621へ信頼を置いてくれているハンドラー・ウォルター。あとの2人と異なり、まともな人が上司ポジションでよかったと安堵する621であった。

 

パーツショップを念入りに眺めつつブリーフィングに参加すると、先述のスネイル氏から作戦の概略を伝えられる。

 

「私が立案した作戦行動に臨めること、光栄に思いなさい」

 

多分、部下からの評価や人望が人事評価に反映されないタイプの会社なんだろうな、アーキバス。それはさておき、ミッションの目標はルビコン解放戦線が拠点化した交易上の要衝、通称「壁」の攻略。多数の砲台とMT部隊を撃破しつつ、重装機動砲台「ジャガーノート」を撃破することが達成条件とのこと。本当こんな状況でさらに攻め立てられるルビコン解放戦線には同情を禁じ得ない。

 

ただ、ここでヴェスパー、レッドガンの共闘という熱い展開が!?と思いきや…

あれ?レッドガン?G4 ヴォルタもう散った?イグアスは?621参加して大丈夫かこれ?

レッドガン部隊の壊滅という不穏な情報の中出撃する621だが…一方ヴェスパーは第4隊長が別ルートで攻撃予定とのことで、うまくやれると良いのだが。

 

砲弾飛び交う中、MT部隊を攻撃しつつ前進する621。さすが要衝というべきか、壁側からの砲撃が非常に激しく、足を止めているとすぐに撃たれて大きなダメージをもらってしまう。そんな中、どうやらこの弾幕の厚さに耐えられなかったのか撃破したACを取り囲むMT部隊を発見。蹴散らしてACの残骸を調べると…

 

文面から察するにブリーフィングで説明された通り、撃破されたG4 ヴォルタの残骸だった。残された映像からも分かるように相当な集中砲火を受けたようだ。先ほど少し一緒に戦っただけではあったが、クセの強いレッドガン部隊の中では共闘姿勢のある良いヤツだと思っていたのに…と少し残念な気分になる621。

というかイグアス参加しとらんのかい。あんだけ啖呵切っといて…。まぁいいや。

 

その後砲撃兵器や四脚MTを何とか破壊し、壁内部へどうにか進入していく621。MTを蹴散らし、補給を受け、最奥部の重々しい扉を開けて先に進むと…。

 

「君がレイヴンか」

「あのハンドラー・ウォルターの子飼いらしいな。これも巡り合わせだ」

 

 

颯爽と現れるV.IV(ヴェスパー4)ラスティ、そして目前に立ちはだかる重装機動砲台ジャガーノート

 

ジャガーノートは本体前面が分厚い装甲板で覆われており正面からの攻撃をほぼ受け付けないようで、621の放つレーザーライフルなどは全く効果がない。高威力の砲撃のほか機雷を散布しての対地攻撃といった武器に加え、接近して攻撃を仕掛けようとすると意外にも悪くない機動力で重量を活かした体当たりを仕掛けつつ大きく距離を取って砲撃体勢に移るなど、その特性をいかんなく発揮してくるかなりの強敵。ルビコン解放戦線はストライダーなぞをどうこうするよりは、コイツを量産したほうがよかったんじゃなかろうか。

一方背後はあまり防御が固くないようで、V.IV ラスティは彼の駆る高機動AC スティールヘイズで正面から引き付け、621は背面に回り込み攻撃を仕掛けていく。なんという熱い共闘展開!

 

 

「さすがはウォルターの猟犬」と褒めつつ青い光のレーザーブレードで果敢に攻撃を加えていくV.IV ラスティ。何その機体、超カッコいいんだけど。そしてレッドガンの安いオマケ、621の連携攻撃により徐々にジャガーノートを追い込んでいく。このまま押し込んでいけば勝てる!!と、敵APを半分ほど減らしたところ…

 

「敵の増援が迫ってきている、迎撃しなければ共倒れだ」

「悪いが…ここは君に任せるぞ!」

 

といって颯爽と離脱していくラスティ。あれ、ちょっと?

 

「ここからはおとり抜きだ、621」

 

いやいやあと半分頑張ってから行こうよとか、どちらかというと囮はこちらですとか、思うところがたくさんある621だったが、ジャガーノートの装甲をぶち破ることはかなわず…

距離を離されて正面を向かれ、砲撃や機雷を浴びながらどうにか接近したら体当たりをかましつつ距離を離され…と延々繰り返され、相手の得意フィールドにズブズブにハマりなすすべなく撃沈。

果たして621は壁を超えることはできるのだろうか…?